内容説明
日本国の最南端、沖縄──沙藤葉はサイハテの地に降り立った! そこで出会ったのは隣に住む世話焼き美少女の濱門陸や、現地アイドルの照瑠など賑やかな近所の人々。彼女たちに対し「ぼくは天才だ! 構うな!」と葉は主張するものの誰も信じずに、しぶしぶながらも楽しい生活を始める。だが未完成の論文“破壊者”が完成していた記憶を葉が取り戻した時、世界滅亡のシナリオが動き始める。葉は救世主となり、世界を救えるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
41
すいすい読ませる上、きっちり設定も練られてるしさりげなく上手い。新シリーズ一巻目としては抜群のツカミ。2012/04/14
しぇん
22
KindleUnlimitedで再読。結構好きだったシリーズです。天才描写はやや納得し難い所もありましたが、アメリカ映画を読んでるような感じで楽しめました。2023/03/23
お味噌
10
読みはじめは 買ったの失敗したかな~>< なんて思ったりしたけどw 読み終わってみるとなかなかおもしろかった! 2012/09/14
まりも
9
思ってたよりも面白かった。前半と後半物語の雰囲気と印象が変わりますね。序盤は記憶に不備がある頭のおかしい主人公が田舎の暮らしに馴染めずドタバタする。その中での交流が島の雰囲気とあって良い。後半は才能を取り戻した主人公が事件を解決していく。前半、後半のギャップだけでなく後半は島の人々が全く出てこないのが残念。ただ凡才として扱われる元天才という主人公のポジションを考えたらまぁ納得できるかな。2013/08/08
駄菓子屋
9
天才少年が書いた世界を破滅させる論文をホワイトハウスでプレゼンしている最中に、始めて事の重大さ、プレッシャーに耐えられなくなり、最果ての地沖縄に逃げてきた。ひねくれ者でもあるために、コミュニケーション能力が絶無で、沖縄の人も呆れるぐらい浮いた日々を過ごすことになる。しかし、せかせかと生きていた時間を懐かしむ反面、自分が逃げ出した原因からも目をそらし鬱屈していく。なんてわがままな主人公だと思いつつ、沖縄の時間の緩やかさが癒やしとなる雰囲気を一緒に味わえてる不思議な作品だった。沢山のキャラ達も個性的で面白い。2012/04/20