内容説明
会長が相談募集の営業も始めたようで、何やらこの夏の活動に余念を巡らす「迷わない子ひつじの会」。そんな時「クラスメイトに絶交された!」という相談が持ち込まれる。相談そのものはありがちだけれど、微妙な反応の“なるたま”こと成田真一郎。その上、いつもなら解決しようと積極的に行動するのに、隣の部屋の仙波に知恵を借りに行く様子もない! 「成田くんが使いものにならないんです」。佐々原の訴えにダラッと仙波は──!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
ややミステリ成分は控えめな感じでしたが、学校のプールを堪能するはずだったのに、なぜか二人正座のお見合い状態で、なぜ女の子とお話ししてたのかとか水着姿の佐々原さんに説教されてたり、早退するくらい体調悪く、資料室で寝ていた仙波さんを放っておけずに、なるたまが介抱したり、なるたまが昔喧嘩別れした女の子と再会して誤解が解けたけど、大事な秘蔵写真削除されたり、見どころの多い巻でした。しかし会長が早退したなるたまを密かに超気にかけてたり、今と変わらない過去も露見して、構いっぷりとか暗躍がちょっと気になりました(苦笑)2013/12/18
華臨
19
今回は今までとは違い生徒会には寄せられない外部での問題が発生するという変化球が出てきました。だけど、ミステリ部分?はなんだかあんまりだった気がします…まぁ恋愛面では進展してきたのでミステリ部分も次回に期待ということで。因みに、相変わらず女の子がみんな可愛くて好きです。特に3巻では宮野先輩が気になりまくりです。勿論なるたまも(笑)2011/06/11
ツバサ
17
水泳部の問題でそれぞれの泳ぎ方でその人の性格を判断していくのは珍しいというかよく発想が生まれるなぁと。成田と仙波、成田と松宮の拗れた関係が対比になっていて、いずれ仙波も心開くようになるんだろうか。そして明かされた成田の気持ちはどうなるのか気になりますね。2021/03/10
星野流人
17
玩具堂、という作者の名に恥じぬ、まるで玩具箱のような作品である。基本構成は、迷わない子ひつじの会に持ち込まれた相談をツンダラ娘こと仙波が、不本意ながら解決していくというもの。ミステリーというよりかは、パズルのような感覚の作品。どんな深刻そうな相談でも、真相は案外ほのぼのしていたことが多かったりするのもこの作品の魅力。 プールのお話では、純粋にキャラクターたちのかわいさを感じられてよかった。宮野先輩の、イラストはないくせに存在感だけはある感じが好き。個人的に、三毛状態の桃子さんにグッと来た。2011/06/05
千冬
11
とにかく主人公に対する女性陣の当たりが強くて、それだけに真摯に接する佐々原に読者の好感度は傾きそう。登場人物が次第に「好意」を自覚しつつあるあるだけに、ここから先、どう展開させるつもりなのかは気になる、かな。持ちかけられる相談にキレがなくなりつつあるので、次回の夏休みで挽回して欲しい。2011/06/08