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内容説明
人命救助は私たちの義務なのか? 政治家は市民より正しいのか? なぜ定住外国人に参政権が与えられないのか? もし日本人がマイノリティになったらどうする? 貧しい家庭の子のほうが大学入学に有利になるとしたら? なぜ話し合いが必要なのか? 孤独死と幼児虐待の問題の解決策とは? さまざまな問いから私たちの社会を考えるヒントがいっぱいの入門書。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおかみ
17
俄かに注目を集めている政治哲学だが、本書のように幅広いテーマについて平易に解説する入門書は当然に必要だっただろう。一般的には扱われることの少ない、シティズンシップや宗教多元主義といった項目についても触れているのが良心的。ある程度学んだことのある人でも、知識を整理するのに有用であると思う。2011/01/23
Gatsby
14
マイケル・サンデルの『これからの…』を読み、今、『ハーバードの…』を読んでいるので、それと並行しての読書。そういう意味では、いいタイミングで読めたかと思う。「正しさ」をめぐる23の問い、という副題が付けられているが、もちろんそこに唯一絶対の「答え」が書かれているわけではなく、問題の捉え方や問いのたて方、その代表的な主張の紹介がされているだけである。私にとっては、知らない思想家やその著書についての紹介もあり、多少なりとも理解が深まり、自分の考えの整理が進んだと思う。ただポイントについては、再読する予定。2011/01/01
ふね
13
古今東西の政治哲学をまとめたカタログ的な1冊。1つ1つの思想についての記述があっさりしているので頭に残りづらいが、政治哲学の入口としては良い本だと思う。「自分の意見」を持つために政治哲学を学びたい。2015/02/12
かんがく
10
類書を多く読んでいたので新たな発見はなかったが、問いによる章構成やたとえ話などは、「公共」の授業などにも役立ちそうだと思った。2022/07/18
てながあしなが
9
卒業旅行に持って行き、地道に攻略。これは力作ではなかろうか。小沢仁志というと平易な言葉で哲学者を紹介する、というイメージなのだが、政治哲学者まで解説できるのかと舌を巻いた。また、テーマ別にまとまっていて、それもありがたい。著者の努力を感じる。しかし、もう少し勉強してからの方が頭に入りそう。要再読。2018/03/14
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