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内容説明
「イン・ワンダーランド」この不思議な世界をモチーフに、描き連ねた7つの作品+αを一冊に収録。ページをめくるたびに新しい風景が顔を出す、不思議な、素敵な、単行本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんなこった
7
ウサギが可愛くて表紙買いの大当たり。画は絵本のようなタッチでかなり個性的、1話目のみトーン無しの線画で描かれている。物語も漫画として読むとやや取りつき難い所があるかも。絵本と漫画の狭間と受けとめると、双方の良い部分が滲み出て感じられ、絵本より長く漫画より自由に読むことが出来る。個人的に出会えて嬉しかった本にランクイン!2015/05/11
ARiA
7
アリスやマザーグースの色を濃く見せる異世界の、とある少女の日常の断片達。それを観測する視点はあくまでカメラに徹していて、ナレーターは不在。説明的な台詞も無い。恐らく、一周目では置いていかれる人が多いんじゃないかしら。そのスタイルを良しと出来るならば、ページを開いて、絵本のような世界観に身を委ねれば良い。この表紙に惹かれる人なら「大好き」って思うものが、沢山待ち受けているから。2012/07/02
茶ま太
6
アリスならぬエリゼの不思議な世界での生活。外国の絵本と日本の漫画を良いトコ取りしたような絵柄は、ため息が出るほど繊細で美しい。話はイメージ先行の感覚的な話が多くてわかりにくいけども、この絵柄とマッチしていて良い。外国児童文学好きなら読んで損はないと思う。 1話がほぼトーン無しのカケアミ主体の外国調、その後話数を経るごとにトーンが多くなって日本漫画成分が濃くなっていくのだけど、1話の絵柄をもう少し見たかった。好みにもよるのだろうけど。 巻表記が無いけど終わり?発刊が伸び伸びになったのはこの辺が原因なのかな?2010/02/17
johanna.K@よはんなと読む
5
9/2アリス、ピーターラビット、メアリー・ポピンズ、マザーグースあたりですかね。最初からワンダーランド住人な人々の、オリゼを介した日々の一コマみたいな。ヴィクトリア調は辛口の絵の方が好きなこともあって、絵柄が苦手と敬遠してたんですが・・・大好物でした。エレナー・エスティスの『魔女ファミリー』(旧『ガラス山の魔女たち』)を思い出したり。雰囲気漫画だと嫌う方もいらっしゃるでしょうし、可愛らしいと気にいる方、可愛らしいけどそれ以上に奇妙な味と感じる方それぞれでしょうが、一読してみればいいじゃないかしら!2012/09/05
紅独歩
5
さまざまな人物に囲まれながら決定的に孤独という点で、主人公エリゼはまさしくアリス的な存在だ。完成された圧倒的な画力と雰囲気重視の物語、「漫画」としての評価を非常にくだし難い作品。「真っ赤なキレイな席」とか「青と黄色の間に必ずできる目」などは秀逸ではあるのだが。2010/02/28