内容説明
絵描きをしている「街の住人」から、モデルを依頼されたリンネ。だが彼の絵には、バベルの塔を捨てた秘密があるらしい。一方リンネの父親の行方を追っていた、祖父が戻ってきて!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
27
冬休みを過ごすリンネが、ふとしたことから画家である『街の住人』の鷹見と出会い、彼のモデルとなる今回。これまで伏せられていたリンネ父の失踪の背景が明らかになるとともに、バベル塔と逸脱者の不審な動きがあって、物語がかなりシリアス方面に動き出した感じがしますね。そんな中でも「わくわくするような冒険」要素を見出すリンネの前向きさに感銘を受けました。この巻だけでリンネは随分と成長しましたね。さて、続きが気になるけどどうやら本作品はここで完結のよう。でも、いつか続編が紡がれることを願ってやみません。素敵な作品でした。2023/09/01
チョモ
5
ある人物の登場で物語も転機を迎える5巻目。好きなんですヨv このシリーズ(^^ 好い意味で素朴と言うか何と言うか。ライトノベルが今の様なライトノベルとなる以前、ジュブナイルとも呼ばれていた'80年代。その頃の少年少女向け小説にあった空気が感じられるのです( ´△`)日常生活がほのぼのと書き込まれてる点も、優しく淡いタッチの登場人物も、ほっこりできてオススメ度◎。リンネと久高の"わくわくする"冒険、これからも楽しみです。ただ残念なのが、大分前から続きが出てないんですよねえ。・゚・(ノД`)・゚・。新刊はよ!2012/12/02
アルトゥール
3
安定して面白かった。そこそこ気に入っている作品。しかし、物語も佳境に入ってきたところなのに続きが出ていない……。打ち切られたのなら残念だ。2010/08/26
菊地
3
登場人物達の生み出す柔らかで温かい雰囲気と、優しいエピソードがじんわりと胸に広がる。2010/07/20
うなぎなう
2
このシリーズはなんとなく好き。2012/03/05