内容説明
僕はレイチ。元モグラ(詩的表現、元気いっぱいに!)。 今年から第八高等学校に入学する将来のモテメン(希望込み)。っていうか適当に平和にやりつつ、好きな植物でも愛でて妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは異文化流モラルハザードなヤツばっか! 僕はインモラル以外食さねーっつってんだろ! とくに何なの? この幼女? ネルリ? 耳刈? せっかくの高校生活、痛いのはイヤ―!(耳だけに) 第10回えんため大賞優秀賞受賞作品!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KASUKA
1
主人公・レイチの語りのアッパーさと、しっかりと構築された社会構造がうまく噛み合っていて、うすっぺらくもないし重くなりすぎてもいない、とても絶妙なバランスだった。地の文のアッパーさがむしろ主人公の本音を隠す役割を担って会話のほうが素直だったりするのもおもしろい逆転だと思ったし、ひいてはそれが主人公の自己評価を隠すかたちに効いているのもうまいなぁと思った。いくらでもシリアスな方向に振れる設定で、ここまでその設定を活かしたドタバタを見せられると唸るしかない。おもしろかった。2015/04/08
小暮総帥
0
タイトルといい表紙イラストといい物騒な印象を受ける。いざ読み始めてもかつての共産主義国家を思わせる組織や体制が仄めかされて何やら不穏な空気が…。と思ったら、オーソドックスな学園ラノベ風の日常が続いて、ほのぼの系?嵐の前の静けさ?ようやく物語が動き始めるのは中盤を過ぎる頃。待ってました!→たいして盛り上がらないまま終ったけどね。緻密に構築されてそうでされてない(っぽい)設定も消化不良のまま←だがそれがいい。この作家を読むのは初めてだったけど他のも読みたくなったので、石川博品御入学万歳万歳万々歳ってことで。2016/07/04
ester
0
☆☆☆☆☆2015/02/28