内容説明
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年――行かなくてはならない。“大食い”を倒し、姉・千晴を今度こそ救うために。たとえ大助を虫憑きにしたのが、誰よりも彼に優しかったその姉だとしても。そして、彼を憎むすべての虫憑きたちから追われる身になろうとも! 戦いの果てに明かされる、冷酷無惨な死神“かっこう”誕生の秘密――それは、失われたはずの絆が謳う、最高で最悪のバースデイ・ソング!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
22
カッコウ抹殺を企む中央本部、大助との記憶を思い出した千晴、そして始まりの三匹の1人"大食い"が動き出す第五弾。5冊目で一気に化けましたね。これまでのストーリーが収束し、更なる激戦の始まりを感じさせるラストまでの一連の流れは見事。シリーズのターニングポイントであり、第1部のラストを飾るに相応しい素晴らしい内容となっていました。大助と千晴の姉弟愛も良かったし、それ以上に綾の最期がもうヤバかった。小物だと思ってたキャラがこんなにも存在感を発揮するとか本当すごいわ。2017/11/08
ふうか
5
千晴がどうなるかドキドキだった。 茶深の新たな能力もおもしろい。 大喰い、惜しかったけど、まぁこんな簡単に倒せるはずないわな~「シンプ」もやっぱしまだ続くか・・・。 続きが気になるね!2012/06/29
セツナ
3
千晴と大助の過去を織りまぜながら書かれた話。ある意味大助の過去編かもしれませんね。千晴と大助のお互いを守り合う兄弟関係に胸を打たれました。そして、"大喰い"との戦いの中で改めて語られる大助の詩歌への想い。個人的にかなりお腹一杯な一冊となりました。これからの千晴の立ち位置や登場人物達の動きが気になります。2011/10/14
タカヒロ
3
薬屋大助が後に「かっこう」と呼ばれる虫憑きになった時のお話。「かっこう」と千晴のお互いを思う姉弟の絆の強さがホントに素晴らしかったですね!この1冊の中で姉弟の絆や詩歌のリーダーとしての覚悟、茶深の野望などかなり濃い内容を込められていたのでページを捲るのが止まりませんでした!!ここからどういう話が展開してくるのか?楽しみです!!2010/11/17
Y
2
今まで読んできた中で1番好きな話だったかな。エピローグでもありプロローグでもあった このシリーズやっぱ気に入ったから図書館本じゃ我慢出来なくなって普通に購入しちゃった…2023/12/17