内容説明
日本人にわかりづらい宗教と中東問題入門書衝撃的な同時多発テロは、国と国との衝突の構図、民族間の憎しみの歴史を浮き彫りにした。アメリカ一極集中は崩壊、真のグローバリーゼーションの意味を徹底図解。
目次
1 宗教とはなんだろう
2 ユダヤ教とキリスト教のことも知っておこう
3 イスラム教とはどんな宗教?
4 イスラム社会にもいろいろある
5 イスラム原理主義という言葉をよく聞くけど?
6 アフガニスタンはどうなっていたの?
7 中東問題はどうなっているの?
8 湾岸戦争とはどんな戦争だったの?
9 日本の神とイスラム教の神はどう違う?
10 仏教のことも知っておこう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
208
国や宗教、民族や土地という多様さを単一に導き、互いの憎悪を倍加させていく世界をどこかで断ち切らなければならない。一方の破壊を強制すれば、尊い命や日常を失う者は当然抵抗する。なぜこの地で幾度も争いが起こるのか、学びが自らの助けとなる。繰り返された過ちを人間は反省することができる。世界は変わり、共生を求め、数多の平和を願う声は必ず届く。なぜ何もしていない大切な人が目の前で攻撃されているの。なぜ人が人を襲う必要があるの。純粋な子どもたちの傷ついた叫びを忘れなければ希望はある。命を軽視する者が暴走できない社会へ。2023/10/25
takaC
68
「大疑問」に思っていたわけではないが知らなかったことがわかり易く説明されていて為になった。2013/07/17
再び読書
61
日本人にとっては馴染みの薄い世界三大宗教の一つ。当然キリスト教、ユダヤ教と神様が同じとは知らなかった。また、旧約聖書、新約聖書も信じるとは知りませんでした。コーランの解説書としてハディースがある事は初めて知ったし、十字軍の遠征もエルサレム奪回の実質侵略戦争であったことも思い出した。イスラエルとの抗争も遡れば、旧約聖書の約束の地から来たシオニズムとイギリスの三枚舌から、中世では金融業が卑しい者が従事する事によりユダヤ人が経済力を持った事により、発生した事実からパレスチナの悲劇は続いていく。やはり八百万の神!2016/11/13
Pー
39
かなり平易に書かれた本だけど、子供にもわかるかな??ユダヤ教、キリスト教そしてイスラム教、三つの宗教の関連もよく解った。そしてイスラム教ってどんな宗教?という疑問にも解り易い解説があります。イスラム教信者が世界でこんなに多いのには驚いた!イスラム社会の複雑さ、そしてイスラム原理主義と過激派・テロ、さらにタリバンや中東問題、湾岸戦争まで概要の理解には良書のようだ。2002年の本だから最近の「イスラム国」等は対象外だった。池上さんの本は実に読みやすいな~2014/12/25
カ
29
すごく読みやすく世界の宗教なんかもわかりやすく書いてあり、自分の知らなかった事が多くまた、これからの読書につながるような目線で読んでました。やっぱり何事も基礎をしらないと読書も更に深く入っていけないだなと思い、色んなジャンルの読書をしていきたくなりました。2014/12/25