文春文庫<br> 池袋ウエストゲートパーク

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文春文庫
池袋ウエストゲートパーク

  • 著者名:石田衣良
  • 価格 ¥740(本体¥673)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167174033

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内容説明

ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

673
人気シリーズの記念すべき第1作。成功の要因は色々とあるだろうが、まず何よりも池袋に焦点を当てたことが特筆される。渋谷でもなく、まして新宿でもない池袋であったことが、新鮮な感覚を与えただろう。最初の刊行から20年。風俗小説としては、いささか古びたかもしれない。その代わり、あの頃の池袋のストリートが、一種のノスタルジーを伴って甦ってくる。すなわち、小説としての鮮度はまだまだ失っていないのだ。若き石田衣良の文体に漲る疾走感と、乾いた抒情が横溢する。読者たちを魅了したのも、いかにもと首肯される作品群である。2018/11/14

starbro

432
石田 衣良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。IWGPシリーズは、何冊か読んでいますが、今般、IWGPシリーズ完読プロジェクトを立ち上げ、コンプリートします。https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11337296?sort=book_count&order=desc 第1作は20年以上前の作品ですが、今でも色褪せていません。PHSだけが古さを感じました。オススメは、「サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)」です。2018/11/03

HIRO1970

331
⭐️⭐️⭐️⭐️石田さんは3冊目ですが、本作がデビュー作品だったのは手に取ってから知りました。オリジナリティー溢れるグイグイと惹き込まれる精度の高い作品でとてもデビュー作とは思えない面白さでした。シリーズ化してたくさん続編がある様なので今後も愉しみが持続しそうです。普段から池袋って独特の危ない雰囲気があって元々少し恐怖感を持っていましたが、これから一人で歩けるのか少し心配です。2016/03/30

zero1

301
この軽さとテンポの良さが人気の源。IWGPシリーズの初めを再読。池袋駅前にある果物屋のマコトは事件解決に動く。絞殺魔との対決、組長の娘が失踪、麻薬の売人を追い、内戦終結と恋に疾走する。存在感のあるタカシやサルなど脇役も魅力的。特にタカシの「血の償い」は石田らしい。薬の禁断症状など汚い部分は避けている点がマイナス。理想主義、ご都合主義もある。だが、それを差し引いても生きた人を描けていて読む価値あり。オール讀物推理小説新人賞受賞作。マコトはこの地でトラブルシューターとして生きていく。続きを何冊か紹介したい。2019/05/17

海猫

246
これ、かなり以前から気になってたシリーズなんだけど、なんとなく手に取ってこず今回、初めて読んだ。主人公のマコトと、彼の語りがクールで魅力的。文章の比喩にも味がある。大元の本が1998年発刊なので、ここで描かれる池袋を「今」と受け止めて良いのかどうか。PHSが出てきたりするし。しかし、古びているのはほんの細部でお話そのものは、今読んでも面白い。マコトが事件屋的に行動するのがハードボイルドっぽいし、組織にも属さずフラットな立ち位置を崩さないのもハードボイルド的。話数を追うごとにレギュラーが増える展開も、良し。2020/09/23

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