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内容説明
『ペコロスの母に会いに行く』の作者、岡野雄一氏が絶賛! 佑は、夏休み中、認知症のおじいちゃんに付き添ってデイサービス(通所介護)に行くことになった。しかも、そこでの出来事をレポートし、自由研究として提出しなければならない。友だちの一平と“ケアハウス こもれび”に通い、お年寄りと接しながら、佑は介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。アクティブ・ラーニングの授業にも使える物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
96
小学五年生・たすくの夏休みの自由研究は介護施設のレポート。認知症になった祖父とクラスメイトの一平と共に施設に通う。祖父の変化は痛々しいけれど、インドネシアの研修生リニや老人達の明るさで重くならずに読める。親の老いが切実な世代としては施設の人達がみなこんな風ならいいのにと思わずにいられない。子どもが無理なく楽しく理解できる内容。まはらさんの本は安心して勧められる。2018/02/12
ゆみねこ
76
近所で一人暮らしをしていた祖父が軽い認知症に。足を骨折し入浴が困難になった祖父が通うことになったデイサービス。小5の佑は友人の一平とともに夏休みの自由研究を兼ねて介護の現場を経験する。インドネシアからの研修生や、脱サラで介護職になった人、看取りのこと。児童書だけれど、大人にも介護の問題を考えさせてくれます。私もあのレクリェーションは参加したくないなぁ。。2017/08/02
真理そら
65
祖父が転んで足を痛め、さらに認知症の症状も出始めているのでデイサービスについて行った佑は担任教師に勧められてデイサービスを友人の一平と共同で自由研究の題材にすることになった。というわけで舞台はデイサービスセンター。馴染みのない舞台の作品だったが、小学生が高齢者の世話をする話でも昨今話題のヤングケアラー物と違って一種突き抜けた明るさがあって楽しく読み終えることができた。2023/12/16
☆よいこ
43
5年生の野沢佑(たすく)は、担任の早田先生の目力ビームに押されて、同級生の一平と一緒にデイサービスのレポートを書くことになった。おじいちゃんが認知症になり、施設に通所しはじめたので、ケアハウスこもれびに付添い見学に行く。最初は緊張していた二人だが、インドネシア人のヘルパー、リニさんに色々なことを教えてもらい、介護の大変さや楽しさを知っていく。▽YAというより児童書。男の子が主人公だからか、わりとあっさり目に話がすすむ。読みやすくわかりやすい。よく取材されているなと感じた。2018/08/06
ぶんこ
42
小学5年の佑と一平は、佑のおじいちゃんが通うようになった通所介護施設に一緒に行き、夏休みの自由レポート作成をするようにと、目力の強い担任の依頼を断れない二人。認知症や頑固な人、ケチな人、物を隠す人など様々なお年寄りに驚かされながらも、お年寄りと寄り添っていく(ヤンチャ男子)がカッコ良くみえる。担任の先生も手伝いに来たりと、良い味出してる。トロミをつける食事など、実母が介護施設に入っているだけに身につまされ、自分が入所したら・・と考えると、確かにレクリエーションはやりたくないです。2017/07/16