内容説明
「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて――? おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
575
その装丁からずっと気になっていたシリーズ。流行りのほっこり&食べ物絡み謎解きミステリー。食べることが大好きなのでつい釣られて手に取ってしまうが、最近はいろいろな作家さんの手によって量産されすぎのような気も。この作家さんの地場である、北海道の冬景色と特産食材を活かしたお弁当のお菜が特徴なんだろうな。北海道は来年ぜひ訪問したいと思っているので、美味しそうな食材をメモしまくろう。2022/03/21
しんごろ
405
札幌が舞台の弁当屋さんのお話!お弁当がとにかく美味しそう(o^^o)地元にホントにあればいいなと思います。(並ぶのは勘弁 笑)作り手のユウ君が凄すぎ!君は弁当ソムリエと呼んであげよう(笑)それだけ客の事を考えて作る人は、こちらも学ぶものがありました。千春ちゃん、ユウ君との距離を縮めほしいね(^^)出てくる登場人物全員、応援したくなりました。そして、涙腺があいかわらず弱くて、ラストでまたジーンとしちゃいました(^^)BGMには中島美嘉があいそう(^^;)2017/09/14
馨
339
お気に入り様の感想を読んでいて読みたくなり読了。クマ弁が近所にあったら、私なら毎日通い詰めているなと思います。どの種類のお弁当も美味しそうでしたが卵焼きとおにぎりが良かったです。北海道の魅力も満載でした。人の人生の決断の背中を押してくれるような真心こもった弁当って良いですね。私には作れないだろうけど同じように誰かを何かで救えるような人になってみたいです。2018/12/14
スズ
253
恋人に二股をかけられ、失意のまま札幌に転勤する事になったOLの千春は、町の片隅でひっそりと営業する小さな弁当屋を見つける。興味本位で入店した小春が出会ったのは、お客様の本当に食べたい物を作ってくれる世話好きな優しい男性店員のユウで…。お客様の体調に合わせた弁当を作り、お客様の心に残り続けている思い出の味を蘇らせるユウと、すっかり弁当屋『くま弁』の常連となり、ふわふわ熱々の玉子焼きや、にんにくと生姜の効いた醤油だれで味付けされたザンギがごろごろ入った弁当に舌鼓を打つ小春が素敵で、美味しい食事の大切さを痛感。2017/06/04
ゆのん
227
実は食べ物が出る本が好きでカフェやコーヒー、チーズ、紅茶、ドーナツなど色々読んできてお弁当屋は初めて。北海道にある熊弁。訪れるお客の胃袋だけでなく心まで満たす。北海道ならではのご当地料理が気になってしまう。千春とユウの今後はどーなる?続編でるといいなぁ。2017/06/10