集英社文庫<br> 花のさくら通り

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集英社文庫
花のさくら通り

  • 著者名:荻原浩【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 集英社(2016/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087453577

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内容説明

倒産寸前のユニバーサル広告社。コピーライターの杉山を始め個性豊かな面々で乗り切ってきたが、ついにオフィスを都心から、“さくら通り商店街”に移転。ここは、少子化やスーパー進出で寂れたシャッター通りだ。「さくら祭り」のチラシを頼まれた杉山たちは、商店街活性化に力を注ぐが……。年代も事情も違う店主たちを相手に奮闘する涙と笑いのまちづくり&お仕事小説。ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

129
荻原氏の最新刊。北上次郎氏の解説を読んで知ったことだが本書は「ユニバーサル広告社シリーズ」第3弾らしい。しまった。私としたことが第1弾、第2弾を読み飛ばすとは・・・とほほ。しかし然もありなん。ここ5年ばかり荻原氏の小説を読んでいないのだ。今、本書を読み終えて再び荻原浩萌え~な気持ちに火がついてしまったようだ。さっそくシリーズ第1弾『オロロ畑でつかまえて』、第2弾『なかよし小鳩組』を発注。ついでに『母恋旅烏』、『さよならバースディ』も発注してしまったぞ。どうやらこの秋は荻原浩にどっぷりはまりそうだ。2015/09/29

扉のこちら側

111
2016年547冊め。シリーズ3作め。シャッター通り寸前の危機に陥る商店街の再生プロジェクトがなし崩し的に始まるが、地域性を考慮し試行錯誤しながら一定の成果を上げていく様子に好感が持てる。お寺の息子と協会の娘の恋の行方も気になる。2016/07/13

オリーブ子

103
待ってました! ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。 今回は都落ちしたユニバーサル広告とさくら通り商店街の話。商店街という舞台がもう、荻原さんにピッタリ。キャラクターの濃い、魅力的な商店主たちがいい。ラストも気持ちいい。 そして、なにより光照。彼の成長と小さな恋が、守をはじめとする商店街の面々の変化と重なって、応援したくなる。 CMコンテも、細部まで良かった。杉山さんはいい仕事をするね。早苗の成長も嬉しかった。 前回読んだのが『千年樹』で、読んでいて辛かったから、このテイストの作品でホッとした。2016/05/21

ゴンゾウ@新潮部

102
ユニバーサル広告社の面々が大活躍。シャッター通りと化した商店街を蘇らせる。高齢化する商店街の幹部達との対立。新規参入者との融和。地域住民の呼び込み。大手スーパー対策。涙あり笑いありの物語の中にも多くの諸問題が扱われていてとても面白かった。 シリーズ最高の出来だと個人的には思います。また、早苗ちゃんと暮らせる時が来ればいいのに。2018/03/04

ふう

99
550ページの厚さで820円。なぜか本棚にこの本が2冊もありました。文庫化を待ちすぎてうれしすぎたのか、その頃のわたしがよほどぼんやり生活していたのか…。読み始めるとシリーズ2冊目までのメンバーと面白さがよみがえってきて、笑う準備OKに。商店街の人々の憎めない情けなさと、ユニバーサルメンバーの得体のしれないかっこよさにニヤニヤしながら読みました。さえない商店街の問題に、今の社会が抱える問題がギュッと詰まっているようで、切り口も鮮やか。最後のCM動画、楽しそうでわたしも見てみたくなりました。2015/12/19

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