文春文庫<br> 大人のいない国

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文春文庫
大人のいない国

  • 著者名:鷲田清一/内田樹
  • 価格 ¥639(本体¥581)
  • 文藝春秋(2013/09発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784167838546
  • NDC分類:304

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内容説明

かつてなく幼稚化した日本。メディアでもネットでも、「こんな日本に誰がした」という犯人捜しの物言いや他罰的な言論が多いと思いませんか? 本書では、日本でいま一番練れた「大人」の思考をもつ哲学者と思想家が、現代社会と成熟について存分に語り合います。「子どもを成熟させないシステムを作り上げてきたのは私たち自身」「人は年をとるほど“多重人格化”していく」等々、ドキリとする言葉が満載。「大人が消えつつある日本」のいまを多層的に分析し、成熟への道しるべを示した目からウロコの1冊です!

目次

プロローグ 成熟と未熟(鷲田清一)
第1章 対談 「大人学」のすすめ(鷲田清一×内田樹)
第2章 大人の「愛国論」(内田樹)
第3章 「弱い者」に従う自由(鷲田清一)
第4章 呪いと言論(内田樹)
第5章 大人の作法(鷲田清一)
第6章 もっと矛盾と無秩序を(内田樹)
終章 対談 身体感覚と言葉(鷲田清一×内田樹)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桜もち

67
大人不在の社会で子供だけで運営できるような社会がある意味成熟している。お粗末な政治家を見てもすぐ分かる。だけど、その社会のメンテナンスは誰がする?教育の目的が、子供を守るためではなく子供が世界にとって邪悪とならないように成熟を強いるためというのは目から鱗。価値観が同じ人との結婚は、北朝鮮化された家庭を生むリスクの論も目から鱗。価値観の違いで別れる必要は論理的にないわけだな。他に興味深いトピックは、相手に一気に近づく時は視線を外す。目を合わせたまま至近距離に入ることは身体的にできないという合気道的恋愛学。2017/04/16

ムーミン

37
頭使いました。大人にならねば。2020/05/16

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

32
これも年一で読みたい本だったのを忘れてた。 やはり良い。 成熟について、パターナリズムにならないように説いていくのは自身の課題だなぁ。2019/12/16

佐島楓

32
ウチダ先生の鋭さと鷲田先生のしなやかさが絶妙に絡み合っている、よくわからないなりに面白い対談集であった。オノマトペが内臓の感覚とつながっているのでは、という指摘はまさに「腑に落ちた」。2013/09/02

marco

30
今回も内田樹先生、絶好調。大人になるとは、一人では生きていけないことを認識し、他者との共生を模索することなのだと教えられた。そして、ネット上での暴力的な発言を「呪詛」とし、「祝福」の言葉、つまり「受信者への敬意」「受信者への予祝」しかそれを相殺できないことを。私もディセンシー(礼儀正しさ)を備えた、大人になりたいと思う。2014/07/12

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