小学館文庫<br> もうおうちへかえりましょう

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小学館文庫
もうおうちへかえりましょう

  • 著者名:穂村弘【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 小学館(2015/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094085365

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内容説明

人気歌人穂村弘、衝撃のダメエッセイ第二弾!

正義の味方はもういない。金利はまったくゼロに近い。高度成長期に育ち、バブル期に青春時代を過ごした40代独身男は、デフレとスタバとケータイに囲まれて、ぼろぼろの21世紀を生きている。永遠の女性は、きらきらした「今」は、いつ目の前に現れるのか? 故郷も、家族も、夢も、希望も、志も、野望も、立身出世も、革命も、維新も、なにもなくなってしまった「今」という時代。白馬に乗ったお姫様がいつか現れて、僕を幸せにしてくれるはず、なのに。
衝撃のダメエッセイ『世界音痴』に続く、人気歌人「ほむほむ」こと穂村弘のエッセイ集第二弾。

目次

1(曇天の午後四時からの脱出;存在と時間;煉獄、或いはツナサンド・イーター ほか)
2(別世界より;夢の中の電話;愛はいつも ほか)
3(文学と人生;車内読書;アシホたち ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

284
3部構成になっているが、第1部は前作『世界音痴』の焼き直しの上に、虚構の徹底性を欠く。第2部以下の考察的なエッセイは雑多ではあるものの、時には短歌論、あるいは時事評論的な中に穂村氏の個性が発揮されている。ただし、時代性が強く出ているために、世代を超えた共感が得られるかは、やや疑問。つまり、良くも悪くも'80年代的なのだ。いくつかの短歌が取り上げられているが、塚本邦雄と斎藤茂吉が出てくると、それらのすべては霞んでしまう。現代短歌の大いなる壁であることを再認識する。2015/04/18

やせあずき

105
大好きな穂村さんのエッセイ集を初読み。溢れる才能と自由すぎる発想と止めどない妄想の世界に、時にニヤリとしながら、時になるほど‼︎と感心しながら、時に⁇となりながらも、楽しく読了しました。2016/02/25

佐島楓

68
苦くて寂しい部分あり、独特な恋愛論あり、本への愛を叫ぶページあり、とバラエティーに富んだ一冊。以前読んだ本に村上春樹に似た文章だなと感じたところがあり、作品を愛読なさっていたということでやはり影響を受けていらっしゃったのかなと思いました。2019/02/28

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

62
歌人ホムホムのエッセイ。一言、一言に歌人としての鋭い感性が光るかと思えばさにあらず。脱力系のほのぼのが漂っています。「寝ころんで菓子パンを食べるのが唯一の楽しみ」って!短歌の評価アンケートで一番多かったのが「シャツをズボンの中に入れるのがカッコ悪い」。なんとなく守ってあげたくなります。でも本棚の本の並びへのこだわりはさすが。自分が本当の自分だったらするであろう並びに(見栄をはって)してみる。そこに深夜、峰不二子が忍び込むがその本の背表紙の並びに凍りつき一冊も動かせないと盗むのを諦める。何この感性。すごい。2018/09/04

くぅ

47
電子書籍で期間限定で安くなっていて飛びつき、ほむほむで電子書籍デビューをする私…(笑)前半は相変わらずのヘタれぶりというか愛しい感じのほむほむ満載で、ゲラゲラと笑いながらの読書。頭の中で考えていることがめっちゃ面白い。いや、本人はいたってマジメに悩んだり考えているのだが…。どれが面白いと具体的にあげるのが困難なほどだが、衝撃を受けたのは小学生の女の子の毛ジラミの話。笑えないほどにめっちゃ怖かった…。あと、ちょいとマジメにブルーハーツの話。でも、後半の古本や本のタイトルの話なんかが一番面白く興味深かった。2016/12/18

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