内容説明
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。 頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。 「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」 「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、今までにない新感覚ノベル第2弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
27
旧版も持っているけれど新装版でもお買上。 10年ぶりくらいに読んでて懐かしい。意外に覚えてるものだね2018/09/08
作楽
11
初代が居たのにショック。飛行機の話は良かった。優しい国も、いいような、悪いような。シズの話しはもっと読みたいかも2017/11/06
yohiiiidayo
10
この巻で好きなのは「優しい国」です。 人が優しくなれるのはどんな時?2016/08/22
きゅうくつ
9
1巻と4巻を旧装(?)版で借りて読んだ後、こちらの2巻は新装版を購入し読了。「自由報道の国」が特に気に入った。2022/12/04
klu
9
3巻目に行こうか迷うところです2017/04/08