内容説明
アニメが描いてきた〈戦い〉には、どのような〈トラウマ〉を見ることができるだろうか。様々な専門領域から人気作品を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
20
編者は森茂起(甲南大名誉教授、臨床心理士)と川口茂雄(上智大哲学科准教授)。2023年出版。サイボーグ009、さらば宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム、火垂るの墓、美少女戦士セーラムーン、魔法少女まどか⭐︎マギカ、千と千尋の神隠し等が取り上げられてる。話題は戦争での加害性意識の欠如、玉砕精神の残存、女同士での戦友の創造、主役の体が傷つく衝撃、労働する少女の職場とのマッチング等。斉藤環(精神科医)による日本アニメ特有の「萌えキャラ」論考は興味大。手塚治虫に起源があり、海外では過去抑圧されてきたが受容進行中と。2023/09/13
takao
3
ふむ2024/05/20
たろーたん
2
こういう本に挑戦しては挫折する。なぜこんなにも面白くないのか。いや、なぜ私はこれを面白く読めないのか。言わんとしていることは分からなくはないが、特に新しくもないし、面白くもない。誰でも分かることを難しく言っているような感じがする。批評や評論は、その作品を違った角度で解釈し、再構築して提示するのが醍醐味であって、見れば分かることを難しい言葉で言語化するのはオタクの独りよがりだと思う。(続)2024/06/06
SHEEP
2
自分がそこまでたくさんアニメ観ないからなんだろうけど、漫画に対する論考の箇所がおもしろかった。 記号的なキャラが血を流すことにより生を意識させる「傷つく身体」論と日本アニメの「萌え」の特殊性への論考が興味深かい。2023/10/17
Alm1111
2
アニメをこんな真剣に学術として論じる時代が来ようとは。感無量。2023/08/12