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内容説明
恐ろしいゴブリンの小人たちが,人里離れた館に住む愛らしいお姫さまを誘拐しようとたくらむ.お姫さまを救うのはだれ? イギリスの名作.(改版)
目次
目 次
第1章 お姫さまのお話がはじまることになったわけ
第2章 お姫さま、まいごになる
第3章 さて、そこにはだれが
第4章 乳母はどう思ったか
第5章 お姫さま、がまんする決心をする
第6章 小さな鉱夫
第7章 鉱 山
第8章 ゴブリンたち
第9章 宮殿の大広間
第10章 王さまパパ
第11章 おばあさまの寝室
第12章 カーディのしていたこと
第13章 ゴブリンの家畜たち
第14章 一週間たった晩
第15章 おばあさまのつむいだもの
第16章 指 輪
第17章 春のおとずれ
第18章 カーディ、糸をたどる
第19章 ゴブリンたちのたくらみ
第20章 お姫さま、糸をたどる
第21章 脱 出
第22章 おばあさまとカーディ
第23章 カーディとお母さん
第24章 お姫さま、立場を明らかにする
第25章 カーディ、災難にあう
第26章 ゴブリンの穴掘りたち
第27章 ゴブリンたち、館にせめこむ
第28章 カーディ、またもや糸をたどる
第29章 突貫工事
第30章 お姫さま、約束をはたす
第31章 あふれてきた水
第32章 結 び
訳者あとがき
改版にあたって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
84
ワクワクするようなファンタジー、その魅力的な世界は、お姫さまやカーディの目を借りて見せてもらったものだ。注がれる愛や恩恵をまっすぐ受け止める素直さ。自らの過ちを悔い、自戒することはもちろん、他者への赦しにまで繋げる謙虚さ。子供はより真理に近いところにいて、大人になるにつれ遠ざかっていく。「こうしたいと思ってるとおりにできるといいんだけど、いつでもできるとはかぎらないの。それに、できるかどうかやってみようともしないことだってあるの」おばあさまの美しさは、心から望むことを為し続けた人ゆえのものだろうか。2022/05/28
たつや
46
表紙がモロに少女漫画ですが、物語は「昔、あるところに」から始まる、純然たるファンタジーでおじさんの私にも楽しく読めました。2017/04/13
鮎
26
幼いながらも賢明で、勇気と優しさと寛容さを併せ持つアイリーンお姫さまがとってもチャーミング。少年鉱夫カーディやその両親も、これはよき生活者よき労働者としての理想だろうなあ。地に足のついた温かな暮らしぶりが好ましい。このメルヘンチックな世界観にマクドナルドらしい色を添えるのは、何といっても〈大きな大きなおばあさま〉。年を重ねるほどに美しく誇りかに、けれどアイリーンには毅然としつつもほっこり甘い。神秘的、なんて陳腐な表現では足りない魅力。ゴブリンたちの末路はさすがに哀れだったけれど、楽しく読了しました。2018/06/12
花乃雪音
20
お姫様と彼女を助ける男の子の物語。ただし、男の子は王子様ではなく坑夫でした。姫のアイリーンや少年カーディは大人が失ったものの象徴ではなく年若いながらひとりの人間として描かれていて、ふたりの年齢が高くても通用するように思われた。また、本作のゴブリンは現代ならマイノリティの象徴にも見えてくる。他に結末のカーディの選択に思いを巡らしてみたりすると子供向けの小説といっていいのかと考えてしまう作品でした。2020/11/23
ぼんくら
14
山の奥の館に預けられた八歳のアイリーン姫。かしこいお姫さまは時々やってくる王さまパパや館の高いところに住むおばあさまに見守られて暮らしている。その山の少年カーディが鉱山で働きながら父さん母さんと暮らしている。ある日カーディは鉱山の奥でゴブリン達の悪だくみを知り・・・。C・S・ルイスやトールキンが愛したファンタジー。2013/12/11