内容説明
古来多くの哲学者が人間を「笑うことを心得ている動物」と定義した.フランスの哲学者ベルクソン(一八五九‐一九四一)は,この人間特有の「笑う」という現象とそれを喚起する「おかしみ」の構造とを,古典喜劇に素材を求めて分析し,その社会的意味を解明する.生を純粋持続ととらえる著者の立場が貫かれた一種の古典喜劇論でもある.
目次
目 次
序
第一章 おかしみ一般 形のおかしみ 運動のおかしみ おかしみの膨脹力
第二章 状況のおかしみと言葉のおかしみ
第三章 性格のおかしみ
附 録
解 説
ベルクソン以後
訳 者 註