日本経済新聞出版<br> 孫子・戦略・クラウゼヴィッツー-その活用の方程式

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日本経済新聞出版
孫子・戦略・クラウゼヴィッツー-その活用の方程式

  • 著者名:守屋淳【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 日経BP(2016/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532197834

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内容説明

戦略の名著2冊のエッセンスと活用法が、この1冊でわかる! 二つとも「勝利」への道を描きながら、正反対の立場にあることに注目。「一度きりの決闘」を前提にする『孫子』と、「負けても捲土重来の機会がある戦い」を想定する『戦争論』。兵の配置・駆け引きは違う。本書はこの対極の思想を並べ、現代の企業経営に通じる、「闘う時期」と「闘う方法」を説く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

10
著者の父も著名な中国文学者の守屋洋先生。親子で中国古典の紹介をされている。かつての宇野哲人、精一先生親子のようである。もっとも本書は、単なる中国古典の解釈に留まらず、東西のと東西の代表的戦略家の著作を比較し検討、解説を施している点が、従来見ないユニークな古典解説本である。また読み進めると、この2作だけではなく、マイケル・ポーターやドラッカーなどの経済書やマキャベリ、将棋、野球など幅広い分野の本からも分析を試みている。現代の古典解釈本では、その古典についての深いアプローチ以外の知識も必要とされているようだ。2016/02/08

vinlandmbit

8
クラウゼウィッツの戦争論は未だ触れていなかったので、孫子の兵法と比較しながら読み解く本書はとても分かりやすく、クラウゼウィッツの思想の特徴を捉えやすかった。2018/07/25

ゆきまさくん

6
「孫子」と「戦争論」という、戦略的発想が対極にある東西の古典から、戦いとは何か、戦いに勝つとは何かを理解していく。すべての戦略には使うべき状況があって、一対一である場合と、多数を相手にする場合との行動は自ずと異なってくる。つまり、すべての戦略には使うべき状況があり、これはビジネスにも応用できる。また、2つの戦略を唱えた孫武とクラウセビッツについても、新たに知り得たことが多かった。参考に概要が掲載されていた、代表的戦略書もいくつか読んでみようかな。2020/03/24

kanaoka 56

4
ナポレオンの征服戦争が、周辺国の国民軍創設につながり、兵士達を体制に縛り付ける正当性確保のため、議会制民主主義が確立した。いわば近代戦争は民主主義の生みの母でもある。 翻って現在、「戦略」は国家戦略、経営戦略として盛んに用いられる。国家の存在価値が問い直され、その絶対性の希薄化を示している。経営では模倣が容易で差別化維持が困難なグローバル化、デジタル化の世界では、体力・地力に勝る者は同質化戦略の採用が妥当であり、それ以外は、変化への柔軟性、スピードが重要となり、激変期に勝ち残る(生命の進化論のように)。 2016/04/21

CTC

3
日経文庫新刊。著者は中国古典の在野研究家。父君も同様で共著も多い。『孫子』と『戦争論』という2つの戦略論の古典を高活用する方法を探る本書。『孫子』は「やり直しが利きにくい状況」で活用されるべき戦略論で、“勝つため”より“不敗”が意識され、常に相手との相対関係からズレるための“詭道”を用いる事が基本方針と。一方『戦争論』は基本的に「やり直しが利く」争いを想定し、相手の最も重要な部位=「重心」を衝き制圧する事を志向する。著者は結局、己を知り、成長し、己に克ち、周囲に支持されれば成果を得られると結論している。2015/11/19

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