内容説明
逃げるのは、もうやめだ。
裏社会から抜け出せ!
映画原作『サンブンノイチ』シリーズ!
銀行強盗で得た大金を山分けし、日本各地に潜伏していたシュウ、コジ、健さん。だが3人とも“川崎の帝王”破魔翔に見つかり、連れ戻されてしまう。そして命じられたのは、「“川崎の魔女”渋柿多見子の現金輸送車の奪取」だった……!
北海道から新たな勢力も進出し、3人はまたもや裏社会の覇権を巡る争いに巻き込まれる。息つく間もない駆け引きと騙し合い。果たしてシュウたちはどん底から抜け出せるか? 驚異のノンストップ・エンタテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
81
「脱力や。イチローもバッティングの秘訣は脱力や言うとる。何事もリラックスした状態で挑まんといい結果が得られへんちゅうこっちゃ。お前みたいに視野が狭くなる(p186)」。これはホントにそう思います。だいたい良いアイデアはリラックスした時に出やすいし、緊迫した場面では視野が狭くなりそれに伴い思考も狭くなることは当方も経験したことがあります。2021/11/25
ehirano1
68
「・・・独学で人生がうまくいくわけがあらへんねん。でも、ほとんどの人間が独学で努力をしてしまう。すでに成功している人間に教えを乞うことをサボるねん。たまにアドバイスを受けても自分の都合のいい解釈をするだけや(p176)」。健さんなかなか鋭いです。「すでに成功している人間に教えを乞うことをサボるねん」は心に刺さりました。2022/10/03
ehirano1
66
「何から何まで名取は意表を突いてくる。だから生き残っているのだ。力が弱ければ、常に相手の先をいかなくてはならない(p198)」。エンターテイメント小説なのにいちいち琴線に触れます(良本)。2021/06/21
ehirano1
64
エンターテイメントとしては高位クラスのブンノシリーズもこれでお終い。著者の演出には唯々呻るばかりで、悪夢シリーズ、ブンノシリーズを読んでおくと随時ニヤリとするシーンが・・・。読んでお楽しみあれ!2018/08/11
ehirano1
61
「名取から盗め。お前は渋柿や破魔翔にはなられへん。けど、名取にならなれる可能性がある。自分でもどこかでそう思ってたんやる?(p178)」。こういう考え方は結構大切だと思います。○○にはなれない→ダメだ→終了、という人が多いように思います。ダメだの次の矢印が終了ではなく□□であることが大切だと思いました。2020/11/21