内容説明
「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている」人力飛行機サークルに入部した大学一年生・ゆきなは、パイロットとして鳥人間コンテスト出場をめざす。年に一度のコンテストでゆきなが見る景色とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
110
2018年246冊め。たまたまテレビで放映されているとみてしまう鳥人間コンテスト。青春エンタメであり爽やかさや泥臭さがある。登場人物がみんないいこであり、もう少し毒を持った人間がいてもいいのではないかと思った。2018/07/01
りゅう☆
103
工業大学で鳥人間コンテストに参加するサークルに入ったゆきな。純白の翼を左右に広げた人力飛行機に魅せられ徹夜なんて当たり前、1年に1度の本番に懸けるサークルメンバー達の熱き思いはスゴイ。ゆきなは坂場先輩と圭のいるパイロット班に所属。しかしものすごいハードトレーニング。空を飛びたいと思えるようになり、みんなとの想いが一丸となれたからこそこ成せる運動量に食事制限。第三者的感覚だったゆきなが『T.S.L.』メンバーとして欠かせない存在になっていく過程がいい。そして空の上での「ぎゃふん」に笑えた。坂場先輩ファイト!2017/12/24
ゴンゾウ@新潮部
101
鳥人間コンテストに魅了された大学生達の青春小説。題材としてはとても良いと思います。熱い展開を期待していましたが、大きな盛り上がりもなく終わってしまった。もっとぶつかりあったりしてもいいと思いますが。 【カドフェス 2017】2018/05/11
おかむー
92
冒頭の時点ではどこに向かうのかわからないまま物語がすすんでゆく(良い意味でね)いつもの中村航とは毛色が違って、最初から『鳥人間コンテスト』というゴール地点がみえる形の物語。でも言葉遊びや会話のテンポは中村航らしくて違和感なし。『たいへんよくできました』。100名に及ぶ飛行機サークル『T.S.L』の個性的な面々を、欲張らずパイロット班のみにフォーカスをあてることでテンポよく軽快な物語に仕上がっていて心地よい。ひとつ難をいうとおまけの漫画「Special Edition」…イメージぶち壊しだよこれ(笑)2014/07/04
さおり
70
もう何年もスルーしてた鳥人間コンテスト。今年はちゃんと見よっと!さてと、さわやかなお話でした。最近めっきりスポ根青春モノに夢中な私としては、箱根駅伝のアレとか、高飛び込みのソレとかと比べて少し物足りなく思っちゃったりもしたけど、軽く読めてさわやかな風が吹いてて、悪くないですよ。中村航さん、私向きだ。また読むよ。2014/08/22