角川ソフィア文庫<br> 訓読みのはなし 漢字文化と日本語

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角川ソフィア文庫
訓読みのはなし 漢字文化と日本語

  • 著者名:笹原宏之【著者】
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  • 特価 ¥330(本体¥300)
  • KADOKAWA(2014/04発売)
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  • ISBN:9784044081072

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内容説明

言語の差異や摩擦を和語表現の多様性へと転じた訓読みは、英語や洋数字、絵文字までも日本語の中に取り入れた。時代の波に晒されながら変容してきた訓読みのユニークな例を辿り、奥深い日本語の世界に迫る。

目次

第1章 訓読みの歴史
第2章 音読みと訓読み
第3章 多彩な訓読み
第4章 訓読みの背景
第5章 同訓異字のはなし
第6章 一字多訓のはなし
第7章 漢字政策と訓読み
第8章 東アジア世界の訓読み

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

11
◆2008年光文社新書刊、2014年角川文庫刊。著者は1965年生、早稲田大学教授。メディア等でもおなじみの通り「漢字博士」である。政府の漢字政策(経産省のJIS漢字、法務省の人名用漢字、文科省の常用漢字)にも携わる(縦割りだなぁ…)。◆概説としては1章(訓読みの歴史)、2章(音読みと訓読み)、3章(多彩な訓読み)、7章(漢字政策と訓読み)。あとは豊富な具体例という感じ。2022/07/04

isao_key

11
普段あまり気にかけない漢字の音訓読み。日本人が大和言葉で読むために発明した訓読みについて書かれた本。タイトルも秀逸。あまり知らされていない、漢字の読み方が多く紹介されていて、漢字の薀蓄を知るにはもってこいの本。雨の日に着る「カッパ」の「合羽」は、ポルトガル語源で、「ガラス」の「硝子」はオランダ語からの当て字。「御転婆」もオランダ語起源だという説もあるらしい。十月十日は、以前は「朝」が組み合わされていると覚えたが、今は「萌」で、この日は「萌えの日」だという。「風邪」も江戸時代は「フウジャ」と読んでいた。2015/06/28

shou

7
訓読みについて、漢字文化と和語の出会いの歴史からネットスラング、外国語との差異や訓読みの問題点まで、広く柔軟に取り上げた内容。「Wる」なんて言葉の成立過程まで考察する、言葉へのあくなき好奇心を感じる。2015/02/25

HMax

6
小ネタ満載で楽しめました。日本語では漢字の意味が重要で、読みは訓読みがあるため、同じ文字の読みが時代とともに変わる。なるほど。 韓国では時計等、日本語の漢字語が多く入っているのは知っていましたが、中国でも「混凝土」「場所」「場合」のように逆輸入されているものが多かったんですね。 そういえば人民・共和国も日本語由来でした。2016/05/14

endocco

5
高校生へのネタ本に最適。一部評論文として教材にしたり、自分で身近な例を探させるのもいいだろうと思う。筆者が蓄積してきた広範な用例がさりげなく語られているのだけれど、これは並大抵のことではない。一冊を通して体系的に主張がまとまっているわけではないが、だからこそ「訓読み」の多様性と複雑さを実感できる。2014/05/27

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