文春新書<br> サバイバル宗教論

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文春新書
サバイバル宗教論

  • 著者名:佐藤優
  • 価格 ¥865(本体¥787)
  • 文藝春秋(2014/05発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166609550
  • NDC分類:160.4

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内容説明

本書は、インテリジェンスの専門家にしてキリスト教神学者である著者が、禅宗寺院の最高峰、京都・相国寺で禅僧を前に行なった連続講義の記録です。目に見える政治や経済の動きを追うだけでは世界はわかりません。民族や国家の原動力となり、実際に世界を動かしているのは、目に見えない宗教であることがしばしばだからです。宗教を知ることは単なる教養のためではなく、今後の世界を生き抜くために必須。本書で著者は、「民族と宗教」、「国家と宗教」という、通常のジャーナリズムや学問の見方では捉えきれない難問に正面から取り組んでいます。とりわけ危機の時代において宗教がもつ重要性を、単なる「教養」ではなく「生きた智慧」として教えてくれるのです。

目次

第1講 キリスト教、イスラーム教、そして仏教(母親の沖縄戦体験と信仰 父親の最期と葬儀 ほか)
第2講 「救われる」とは何か(宗教は何のためにあるのか? 宗教と物語 ほか)
第3講 宗教から民族が見える(フョードロフという謎の思想家と宇宙開発 ソ連・イギリス・イスラエルの民族と国家 ほか)
第4講 すべては死から始まる(宗教をもつのは人間だけ 人類はどう発展してきたのか? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

63
著者初読み。米原万里さんが絶賛していた方なので、以前から気になっていました。本書はキリスト教徒である佐藤さんが、臨済宗の僧侶に講義した内容の書籍化。世界情勢と宗教を絡めた内容が多く、私がタイトルから想像したものとは全く違っていました。なかなか難しい箇所 煙に巻かれてる?箇所もありますが、宗教の土着化や民族の概念など膝を打つところも多く、ためになる本でした。宮古島民遭難事件は全く知らなかった… ともあれ、著者初読みなら他の本から入るべきだったかなーーというのが正直なところ。2018/09/04

kawa

48
2014年、著者が臨済宗相国寺派の僧侶を対象に行った講演と質疑応答をまとめたものが本書。博覧強記のキリスト神学のプロである佐藤氏から仏教の職業専門家へ向けてのものだけに、異色かつレベル高く消化不良の部分も多々なのだが、それでも興味深く刺さる部分も多い。改めて、腰を落ち着けて再読したい書だ。2019/04/17

harass

48
図書館本。臨済宗の僧侶への講演をまとめたもの。そのせいか文章になるとまとまりがないように感じる。この著者の他の宗教関係の本としてはオススメできない。また、広い範囲の知識を見せびらかしてるか、煙に巻いてるかと、いろいろ冷笑的に読んでしまった。そういうショーなのはわかってるのだが、こういうのを喜んで読むにはひねくれてしまったのかと、反省するが…… 個人的に国際情勢に興味が持てないので、だからなんなのと、思うのだが……2016/07/31

kawa

36
(再読)佐藤氏のバックボーンは「どんなにつらいことがあっても、それは神から与えられた試練だから、必ず意味がある。この試練を耐え忍んで、神様を信じつづけて戦い抜けば、必ず生き残ることができる。(後略)」「信仰を持つ者は常に前を見る。(二つの選択肢があったときに、より難しい方を選択したほうが正しい)」というカルバン派の教えにあるのだそうだ。ところで、氏は「信仰している人の姿を見てそれが伝染していく」のが本来の宗教的伝達だとも言う。ゆえに氏を敬愛する私は益々宗教のことを知りたくなるのだ。 2020/05/27

佐島楓

30
感想が難しい。世界には多様な宗教的思想が存在し、民族と結びついて国家なり共同体を形成している。宗教のよいところをどう取り入れていくか。知らないことだらけで、広義の意味での勉強が必要だと感じた。2014/04/30

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