内容説明
四年生のケンは、夏休みにもと船長さんと知り合い、大事な宝物にまつわるお話をきくことに。それは、七つの海をかけめぐっての素敵なお話の数々だった。ケンともと船長さんの友情は、少しずつ強まっていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
35
予想してたより、心にぐっとくるお話だった。切ないけど爽やかで、海と空の青さが自然に浮かんでくるような心地よさがある。夢のあるお話。ズボン船長の家を見てみたくなる。読んでよかったなぁ(*・ω・*)2014/03/25
mntmt
25
冒険は宝物。宝物がたくさんつまっている人生がいいね!2017/05/05
たぬ
24
☆4 角野栄子さん8冊目。ゴキゲンでハートウォーミングなお話! 老船乗りというものは予想だにしない素敵な体験をたくさんしているものよね。ドードー鳥が生き残っていた話とかコートの切れ端が黒猫になる話とか。心がほわっと温かくなるよ。最後、船長さんは永遠に帰らない航海に出たんだろうな。ケンもきっと気づいていたと思う。2021/04/02
Shinya
11
少年とちょっと変わった「船長さん」のお話。 近所にすんでいる船長さんとの付き合いの中で、船長さんのこれまでの体験を聞くお話。 面白かったです。2017/07/01
たくのみ
11
転地療養中の喘息児ケンちゃん。 岬の一軒家に住む老船長が、 思い出語りとして紡ぎだす千夜一夜物語(昼だけどね)。 ズボンを旗に、思い出の品々に囲まれて過ごす船長。 「うみは広いな」のメロディーを心待ちにする彼も じつは孤独だったのかもしれない。 二人の友情と少し(すごく)不思議な物語。 少年は船長から生きる勇気ももらって元気になるという、 ほんとに素敵なメルヘンでした。2014/03/28