内容説明
追悼・藤圭子。育ての親が綴った幻の名著、緊急復刊! 巻末解説/水道橋博士
2013年8月22日にこの世を去った怨歌の女・藤圭子。昭和40年代に「新宿の女」「圭子の夢は夜ひらく」などの大ヒットで時代を作った彼女を発掘し、育て上げたのが本書の著者であり、作詞家の石坂まさをである。親に連れられて来た藤圭子との衝撃的な出会いから、大ヒットの裏側、結婚と離婚、十数年を経ての再会と娘・宇多田ヒカルとの新たな出会いまで。藤圭子母娘三世代の壮絶な人生の軌跡が、赤裸々に綴られる!
著者は2013年3月9日、闘病の末、死去。藤圭子は「石坂まさをを偲ぶ会」の前日、この世を去った。時代を駆け抜けたふたりのきずなとは何だったのか? 衝撃の1冊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
9
《私-図書館》藤圭子さんは、印象に残る歌手でした。石坂さんと藤さんは、来世では、たのしい歌を作って歌ってほしい。2013/12/20
チェアー
4
脚色は入っているのだろうが、母をキーワードにした藤圭子と作詞家の物語。似た者が必然的に出会い、互いを食い合い、果てていった。残ったのは悲しみでも憎しみでもなく空白。作詞家にとっても藤圭子は謎のままだった。あるいは謎があると信じたかったのかもしれない。すらすら読めて面白かった。すべてが大げさな表現で書かれているのがちとつらいが。2017/07/27
fwhd8325
3
藤圭子を作った男〈石坂まさを〉が語る藤圭子。その物語は母と子の物語でもある。沢木耕太郎さんのインタビューで語る藤圭子の声が、より生々しく感じさせる一面があり興味深く読みました。 藤圭子が娘ヒカルの才能を信じ、奔走していたエピソードを聞いたが、その奥底にある情念の一端を感じることが出来ます。2013/11/06
菱沼
1
ちょっと数奇な運命を経て手に入った本。正直な感想を書くのが憚られる部分もあるけれど、ひとつだけ。妻を娶る年になっても、対外的に自分の母親を「お母さん」という男性は、私は嫌だ。2016/01/24
ルミー
1
藤圭子というより「藤圭子をプロデュースした石坂まさを」の本(あたりまえか) 中に出てくる藤があまりにも無口で従順な少女で創作っぽいなと思ったけど後に読んだ『流星ひとつ』でそうでもなかったことが判明した。要約するとマザコンの一言に尽きる。2013/12/18
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