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内容説明
漫画家・上田としこ。1917年（大正六）生まれ、2008年（平成二〇）没。これは、まだ誰も歩いたことがなかった「女流漫画家」という道を拓いた一人の実在した「女」を主人公とした物語である。上田としこという一人の素っ頓狂な少女が、戦前の満州ハルピンの高く広い空に、想像の絵を思いうかべた時から、日本の、女の、「漫画の歴史」ははじまったともいえる。村上もとかが渾身の力を込めて描く、漫画の青い青い春。
待望の単行本第1巻！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
37
その昔『フイチンさん』という漫画を描いていた女性・上田としこの物語。まだ連載中なのでどうなるのかわからないが、今のところ朝ドラの様である。しかしこれからたくさんの悲喜劇や感動があるのだろうと期待させられる。上田としこという人物をよく知らないのだが、知らないままにしておこう。期待大。2013/11/15
ツキノ
15
本選びの会の共同企画会議で他部門の方と一緒になったとき「漫画が好きならぜひこの作品を読んで！」とおすすめされて、その帰りに寄ったジュンク堂で購入。とても丁寧な絵で躍動感もあり好感が持てる。ぶ厚い『フイチンさん 復刻愛蔵版』を書店で見かけたばかりだったのでなんともグッドタイミングなおすすめだった。うれしい！2015/08/01
アリクイ
15
題材が面白いなと思ったので購入。村上もとかさんによる、上田としこさんの伝記マンガ。村上さんが憧れた人の足跡をたどっている点でもう満腹です。描かれている世界が夢のようですが、緻密に資料や伝聞など集めて描かれたんでしょうね。この１巻は過去、戦前のマンガ界の最先端を味わえます。このマンガ、朝ドラで観たい。2013/10/22
みやび
13
何処かでこの漫画のタイトルを見た記憶があったので、手にとったみた。前情報が何もなく、また、こういう絵柄の漫画を読んだことがなかったので、手探り状態でページをめくった。これはどういう話なんだろう？フイチンさんの作者、上田としこ先生の話？冒頭のぼくって誰の事？私は理解力がなくて、難しい。でも、引き込まれる。昔と今では流行る絵柄も違うんだなぁ。昔を覗いているみたいで面白かった。2014/01/29
てふてふ
13
フイチンさんのアニメをみて。フイチンさんの作者上田さんの一代記だが上田さんを知らなくても上田さんの喜怒哀楽を観ているだけで楽しめる村上もとかのストーリーテリングに脱帽。フイチンさんとその作者が満州版ピッピといういうべき天真爛漫な正確で周囲のものを幸せにする人柄がこの作品の魅力。女でも一人で食べられるようになりたいという上田さんの気持ちも現代にあっている。満州のエキゾチックな舞台描写も魅力。ドラマ化されるような気がする。2013/10/04
