内容説明
これまでずっと楽しんできたはずのおしゃれが、ある日突然、うまくいかない……。それは、あなたの内面にも転機が訪れていることのお知らせなのかもしれません。本書で提案するのは、理想からの逆算ではなく、「自分自身が着ていてワクワクするかどうか」でおしゃれを選び、決めていく新しいメソッドです。おしゃれを通じ、「こんな自分も、あんな自分もいた」と魅力を再発見したとき、人生の転機を乗り切るヒントも見つかっていくのです。実践的なアイテムの着こなし術も多数紹介。
目次
第1章 触発―「月のワードローブ」のすすめ(交差点の中心で「ピンクが着たい!」と叫ぶ 希望のおしゃれ わたしの「おしゃれ暗黒時代」 ほか)
第2章 突破―「月のワードローブ」をつくろう!(命名!月のワードローブ 月のワードローブができるまで あなた自身がつくる、月のワードローブ ほか)
第3章 解放―「月のワードローブ」の着こなし(オーラを消してしまうもの 靴は存在感で選ぶ スカート丈の「雰囲気」ルール ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
51
無性にクローゼットの整理がしたくなる……!! もちろんクローゼットの整理について書かれているからなのですが、それよりもこの本が著者の体験や経験を通した人生論でもあることが大きいのかもしれません。人類の歴史は一つの流行を壊して、別の流行をつくるスクラップビルドの繰り返しと著者は言いますが、きっと人生も同じこと。人生の新たな段階を迎えるときに「自分の中のやわらかいところ」に埋まっているきっかけを捉えられたら、次へ進む力が湧いてきてこの本の女性たちのように、花開くように変われるはずなんて思わせられた一冊でした。2018/07/27
yamaneko*
37
服一枚、似合う色をまとうことで、女性は変わることができる。変化することは女性の特性。お化粧やオシャレでは、気分に合ったものを選んだりして、女性らしさを許容できる自分でありたい、と思いました。2014/03/23
こふみ
25
ヴァンテーヌの頃から好きだった光野桃さん。先日読んだ新川帆立さんのエッセイでこの本を知り、久しぶりの光野桃さん。ファッションのことばかりではなく、女性の生き方も教えてもらいました。2023/07/31
すみの
25
愛読誌だった『ヴァンテーヌ』のエッセイストでもあった作者。懐かしく手に取った一冊。作者の著書は他にもあるが、ヴァンテーヌ時代からこの作品を書くまでの年月にいろいろあったのだろう。私にとってもそうだ。人生でようやく一息つけそうな時期に入り、おしゃれを通して生活、人生を再考するきっかけとなるタイムリーな一冊となった。2019/04/03
ケイティ
19
かつて、ファッションのみならず考え方にも大きく影響を受けた光野さん。人生の指針というと大げさだけど、多感だった学生時代には多大に響くものがありました。そして読友さんのレビューで興味を持ち、久しぶりに読んだ著書ですが、とてもよかったです。クローゼットの整理法や着こなしアドバイスなど実用性もありますが、心身ともに苦難を乗り越えられた光野さんご自身の悟りや人生論が染みました。他人の目線よりも自分の感覚を主体にする潔さを磨きたくなりました。やはり光野さんはいつまでも姉のような存在です。 2016/02/06