内容説明
甲子園に魅せられ地元の小さな中学校で野球を始めたキャッチャーの瑞希。ある日、ピッチャーとしてずば抜けた才能をもつ透哉が転校してくる。だが彼は心に傷を負っていて──。少年達の鮮烈な青春野球小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
39
あさのさんのスポーツ少年ものは大好きなジャンル!バッテリーの巧と豪を思い出しながら読みました。野球に焦れるキャッチャー瑞希と野球に傷つけられて一旦は手放した透哉。良治のキャラクターもとてもいい。これは続きも楽しみに待ちたい。2013/06/28
hnzwd
37
久しぶりのあさのあつこさんの野球小説。やはりいい。少年達の葛藤がみずみずしく描かれて眩しい。バッテリーコンビとの全国大会での激突とか、、あさのあつこ版大甲子園なるか(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾2013/07/06
hitomi.s
26
あさのあつこさん。同じ、野球をモチーフにしている本を何冊も書かれている。でも、全然違う。同じ年頃の子どもたちだけれど、全然違う。実際に、人がこれだけ居ても個々人で違っているのだから、当然と言えば当然なんだけどさ。それぞれの登場人物が、それぞれの物語の中で、しっかり生きていて、すごい。 作楽のおばあちゃん、孫の事がきっかけとは言え頑なな考え方や視点が、広がってよかった。頑固でありたかったのは、守りたいものがあって、それが変わったんだろうな。2019/04/01
Takeshi Kambara
21
田舎の10人程度の野球部でキャッチャーをしている少年はチームの要であるピッチャー不在の現状と迫り来る大会の日に焦っていた。そこに転校してきた天才ピッチャーとの話。バリバリ野球の話なのかと思っていたが試合のシーンは全部で2ページ程。あとは少年達が少しずつ一つになっていく過程を書いた本作…良い!青臭い少年達が気持ちを上手く伝えられないジレンマや天才ピッチャー故の試練やトラウマ。不器用なりに成長していく登場人物達がとても愛おしく感じました。『野球、やろうな』『うん。』このフレーズだけで暖かい涙が流れました。2016/06/14
かんちゃん
20
青春だね〜。あさのさんの野球小説。学校に行けない内気な少年。野球を通じて通い合う心。「一緒に野球やろうぜ」なんでもない一言が感動を誘う。「晩夏のプレイボール」「グラウンドの詩」も読んでみたい。2015/04/12