角川ソフィア文庫<br> 保元・平治の乱 平清盛 勝利への道

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角川ソフィア文庫
保元・平治の乱 平清盛 勝利への道

  • 著者名:元木泰雄
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  • 特価 ¥324(本体¥295)
  • KADOKAWA(2014/02発売)
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  • ISBN:9784044092030

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内容説明

貴族から武士へ。古代末期の2つの兵乱、保元・平治の乱を画期として、時代の主役は移り変わってゆく。武士を両兵乱の主人公とする通説に挑み、王家・摂関家・新興貴族・武士が複雑に絡みあう政争の真実に迫る。

目次

第1章 分裂する政界―鳥羽院政期の政情
第2章 帝王と上皇―保元の乱の勃発
第3章 激闘の果て―保元の乱の結果
第4章 新たな闘い―平治の乱の前提
第5章 闘いの終息―平治の乱の結末
むすび 武者の世の到来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

15
保元の乱は平安時代末の皇室や摂関家の争いである。保元元年(1156年)の鳥羽法皇の死を契機として起きた。後白河天皇と関白藤原忠通、崇徳院と藤氏長者・藤原頼長の争いであるが、戦争の中心は武士が担った。武士の時代の始まりを示す事件であった。結果は崇徳院側が敗れ、崇徳院は讃岐国に配流となった。2021/07/02

ほうすう

15
この時代に関してはかなり不案内であり、うっすらとした教科書の知識と大河の「平清盛」の知識ぐらいしかなかった。そのために読んでいて新鮮な気持ちで色々と知ることができた。武士の世の始まりともいわれる二大戦闘も摂関家内部や院の近臣間での対立があくまでも主であり、武士は少なくとも主体的に乱に関わっていってないの様子。特に清盛に関しては最終的に勝者になった割に戦乱に乗り気でなかったらしいこと、乱以前も崇徳上皇に近い存在であり、後白河や信西と近い関わりでもなかったということなど意外であった。2020/04/21

オルレアンの聖たぬき

6
保元の乱、平治の乱は、教科書通りに理解すれば、平清盛率いる平氏一門が『平氏にあらざれば』の時代を築くためのきっかけになった事件だと理解していたが、実相は全く違った。他の日本史の英雄がそうだったように時運に乗れる幸運を持ち合わせていたのが一つの理由。両乱とも、摂関家と王権の混乱から生じたものというのが大半の理由だった。2023/07/30

失速男

4
摂関家が没落、院政がしかれ、武家が台頭してくる怒濤の時代。姻戚関係や官位などから人間関係を解きほぐし、すさまじい権力闘争の果ての乱であることがよくわかる。しかし当時の貴族はどいつもこいつも男色が趣味って、、、、2017/04/26

いきもの

4
保元・平治の乱といえば源義朝、平清盛が活躍した戦というイメージが強かったが、院政・摂関家の対立や、台頭した院近臣などが複雑に絡み合った戦であったというのがなかなか興味深かった。ここで飛躍した清盛もそれぞれの乱にそれほど積極的に関与しておらず、中立的な位置にいることが多かったのが意外。清盛のライバルとして描かれることの多い義朝も、清盛に比べれば身分はだいぶ低く、東国で形成した軍事力を背景に乱の中心にいたというのも意外であった。藤原信頼が清盛の先駆的な人物として注目されていてこれまた興味深かった。2015/08/09

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