角川ソフィア文庫<br> 空海入門

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角川ソフィア文庫
空海入門

  • 著者名:加藤精一
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784044089030

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内容説明

革新的な思想で宗教界を導き、後に弘法大師と尊称された空海。その生涯と事績を丹念にたどり、『三教指帰』『弁顕密二経論』『秘蔵宝鑰』をはじめとする著作を紹介。何者にも引きずられない、人間空海の魅力に迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

74
顕教の小乗大乗諸宗から密教の天台華厳真言まで明快な体系化を図ったという空海。彼の著作を紐解くことは即ちそれまでの仏教の歴史と教義を知ることに繋がる。それを分かりやすく解説してくれる。小乗と大乗を水面に映った月影(応身)と月(報身)との関係に例える。さらに仏を仏足らしめる性質としての法身…等。(どこか三位一体に似ている。)「空海の生涯」では804年の4船の遣唐使船の内中国にたどり着いた2船に乗っていたのが空海と最澄といった挿話も。ただ第3章「空海と現代」の彼我の宗教観比較等の見識に疑問を感じる事も多かった。2017/08/15

KAKAPO

27
弘法大師空海の著作を、多くの人々が理解できるようにしたいと、正確な現代語に訳してこられた、加藤精一さんによる『空海入門』。最澄と空海と、並べて語られることの多い弘法大師ですが、大日如来のお導き、としか言いようのない強運を、更に強引とも言える説得力で引き寄せた人だったんだなぁ~と思います。目的を達成するための影響力を得るためには、時勢を読み権力を味方につけることも必要なのですが、少なくとも空海が達成しようとした目的は、世の中の全体最適を目指したものであったということが、現代の為政者と違うところだと思います。2018/11/23

内藤銀ねず

14
内藤家は真言宗なので、祖母も父も仏壇に手を合わせながら「南無大師遍照金剛」と唱えておりました。お大師様こと空海の事跡は知っていても、じゃあ空海の思想とはどんなものなんだろう?と思って読みました。著者は真言宗の学僧で、かなりかみ砕いて書いてますが元は平成十年(1998)の本なのでオウム事件の記憶も生々しい頃に書かれたもの。日本人の宗教感に対する危機感のようなものがひしひしと伝わってきます。空海を世界史レベルでの偉人と捉えて称揚するとこんな感じになるんですね、という感想。2022/04/09

たびねこ

9
1200年前の人物でこれだけ業績・人格が明らかなことにあらためて驚く。知性があり、創造的で行動派、そつがなく、しかも相当な自由人。出来すぎの感は否めないが、周囲に「引きずられない人」だった、という見立ては、なるほど、とおもう。高校生にもわかるように書いた、というだけあって、オーソドックスで平易な良書。2020/02/02

あまね

9
弘法大師・空海の思想と生涯を歴史的事実と書簡、および著書を通して紹介されている本です。高校生向けに書かれていますが、後半はなかなか噛みごたえのある文章です。なるほどなと思ったのは、空海は何者にもどんな事にも『引きずられない』人であったということです。だからこそ、密教がこのように広まり続いているのですね。小乗仏教、大乗仏教、密教の違いもよく分かりました。2016/07/11

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