角川ホラー文庫<br> 怪談歳時記 12か月の悪夢

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角川ホラー文庫
怪談歳時記 12か月の悪夢

  • 著者名:福澤徹三
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041000380

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内容説明

初詣の夜に妻を見失った男。帰ってきた妻は、以前とはなにかがちがっていた。老人の語りが戦慄を呼ぶ「鬼がくる家」。女子大生の〈あたし〉は真夏の山中で、われにかえった。見知らぬ車に見おぼえのない服。失われた記憶を求めて恐るべき真相にたどり着く「迷える羊」。平凡なOLが引っ越したマンションには、得体のしれない誰かが住んでいた。女の情念と狂気を描く「九月の視線」。四季を舞台に織りなす12篇の恐怖。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yu。

30
心の移ろいにスポットを当て最後はイヤ〜な気持ちにさせる恐怖物語という意味では面白いんだけど、怪談=幽霊話でなければならないという個人的な思いが強いだけにどうしても素直には…。まあそんななかでも祖父が語る恐怖体験「鬼がくる家」は色濃い怪談テイストが愉しめ満足。2015/11/26

ROOM 237

15
Kindle Unlimited無料にて読了。創作怪談12篇入り。福ちゃん本にしては怖くない…うーん…物足りない。怪異とイヤミスのハイブリッドなのか、どっちつかずでブレているせいかのめり込めず。恐怖というより人間に対して嫌悪感を持たせるような描き方、中途半端に色っぽいシーンも多く安っぽい。人の暗闇に肉付けするために敢えて三文小説風にしたかったのかなァ…昔はオレも凄かった語りする面倒くさいおじさんみたい。辛口でごめんなさい🙇‍♀️2022/07/11

HANA

12
「迷える羊」以外は人間関係の隙間から恐怖が顔を覗かせるというものがほとんど。こういうのは恐怖感より人間関係の陰鬱さをより強く感じてしまうのでちょっと趣味に合わない。枚数のせいか何が起きているのかという予感以前に終わってしまっている作品がもったいない。もう少し詳しく書けるとよくなった作品が多いのではないかと思った。2011/12/13

スーヌ

9
【B+】12話の短編。無駄な前置きが無く、程よい長さでちょっとした空き時間に読むには最適の一冊だった。どれも面白かったけど、特に『隣の女』が好きかな。オチが想定外で見事に騙されたから。(思わず最初から読み直してしまった…)それ以外の話もいろんな角度から描かれてるので飽きない。怪談とは言えないかも知れないがなかなか深みのある作品集だ。2016/01/24

オシャレ泥棒

8
図書館 読書メーターでは低評価が目立ったので自分はどうだろうと思ったが嫌いではない。「睦月 鬼が来る家」どちらが本物なのだろう。「如月 雪の下の蜘蛛」良かったが最後が分からなかった。志保は死ななかったのか。「卯月 迷える羊」がらっと雰囲気が変わって悪夢のような不気味さがある。「皐月 五月の陥穽」冗談のような不運だが焦りと絶望感がじわじわと感じられて怖い。「文月 おどろ島」タイトルの響きが良い。「ポドロ島」を連想した。「葉月 精霊舟」最後の一文にぞっとする。怪談というより怪奇幻想小説かな。2016/12/14

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