角川文庫<br> 日本語を書く作法・読む作法

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角川文庫
日本語を書く作法・読む作法

  • 著者名:阿刀田高
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 特価 ¥275(本体¥250)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041576274

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内容説明

文章を書くのはあまり好きではない。好きではないから短く書く。書くことより読むことが好きで、文章を覚えた。読む人にわかりやすく、ふっくらとした日本語を書くのは簡単ではない。読書や朗読、落語、詩歌、尻取り、かるた……子供の頃から、長い時間をかけて日本語に親しむ中で培うものだ。芥川、漱石、谷崎など、日本に伝わる名文を引きながら、言葉と日本語に対する向き合い方を小説家がやさしく綴った、知的エッセイ集!

目次

第1部 書く作法(告白的文章作法;「直筆」の手紙力「縦書き」の効果;昔はみんな手で書いた;私の文字生活;まねて覚える敬語かな ほか)
第2部 読む作法(珍しい読書体験;一生の楽しみ;小学校で英語を教えるの?;朗読事始め;短編小説の魅力 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

35
2011/5/6 Amazonより届く。 2014/1/27〜1/30 阿刀田さんの日本語読本。 作家の頭の中を覗くのは非常に興味深い。 が,いろんなところに発表したエッセイを集めたものなので,同じような話がいくつか続くのには閉口した。2014/01/30

Norico

15
日本語という言葉の素晴らしさを改めて感じる一冊。ついストーリー重視で小説を読んでしまうけれど、言葉の美しさ、響きのよさにも目を向けようと思う。英語を幼児期から教育することは私も疑問。語るべき内容がなければ、どれだけの国の言葉をしゃべれても意味がないんじゃないかなぁと思う。2021/05/03

MIKETOM

11
阿刀田はある時期から、日本語の、文学の、小説の面白さ素晴らしさを世に広めるようなエッセイを多く書くようになった。本書もその一つ。と言っても理屈を並べるのではなく、易しく楽しく読みやすい形での啓蒙。例えば古今東西の有名作家たちの主に名作短編を面白おかしく紹介してくれる。はたまた阿刀田の妻がボランティアで朗読員をしているのでその活動の紹介など。阿刀田が講演会を開くと妻がその場で阿刀田の短編を朗読するといった塩梅。作家視点と朗読者視点では見方が違うといったあたりも興味深かった。やっぱ阿刀田のエッセイは面白い。2021/12/07

そり

11
エッセイ。▼私は手で書く労力を惜しみ、デジタルの誘惑に負け、キーボードで文章を書くことがままある。著者は同じく手で書く労力を惜しむものの、アナログにこだわる。考え抜いてから書き出す手法。凝縮された無駄のない文章を書く為らしい。▼書いてみてから考える手法では、書かれたものに引っ張られた考えになってしまう。頭の中ならば、いくらでもゼロから書き直せるので、考えの幅が広がりやすい、自由度が高いように思う。▼余裕のある時は、遊びとしてアナログを選択してみるのも面白いんじゃないだろうか。2013/10/07

太田青磁

10
文章を書く作法では、良い文章を自分の中にストックしておく。短く書く。縦書きのリズムを大事にする。敬語を守る。会話から登場人物の関係性を浮きだたせる。言葉遊びを楽しむところは氏の日本語を愛するチャーミングな一面を感じ、英語教育への警鐘には、日本語文化への惜しみない敬意を感じます。一方読む作法では、図書館の存在意義を力説し、短編小説の味わい方を濃厚に伝えてくれます。また、朗読の楽しみと奥深さにはすごく惹かれるものがあります。お気に入りの短編を見つけ、朗読を通じ抑揚を抑えつつも感情を表現してみたいと思います。2011/10/02

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