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内容説明
歴史上、数々の支配者たちに熟読されてきた兵法書の古典『孫子』。人間心理への深い洞察をもとに必勝の理を説いた同書を、視点をひっくり返して読んでみたら、何が見えてくるのか。自明とされた「勝ち」というものが、にわかに揺らぎ始めるかもしれない。『孫子』のなかから、これぞという言葉を選び、八方破れの無手勝流でもって解釈しながら、その真意を探る。
目次
ほんとうに戦ってよいのだろうか―計篇第一
なるべく早めに止めるようにする―作戦篇第二
できれば戦わずに勝つほうがよい―謀攻篇第三
なるべく負けにくい態勢をつくる―形篇第四
とにかく勢いに乗るようにしよう―勢篇第五
なにがなんでも主導権をにぎろう―虚実篇第六
とりあえず機先を制しておこうか―軍争篇第七
そのつど臨機応変にやるしかない―九変篇第八
ところで現状はどうなんだろうか―行軍篇第九
なんとか有利にやれないものかな―地形篇第十〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
5
孫子を家庭、勉強、実生活のためのモットー、などに絡めて解説していきます。こういう視点でみた孫子ってのも、読んでいて楽しいですね。解釈が下からの視点だといって、微妙に普通の解釈の裏を言っている感じがいい。各自の受け止め方の違いだし、高尚なレベルで解釈するのではなく卑近な例を出して説明しようとするから突っ込みネタが出てくるのでしょうけどね。そういう意味で、この方の解釈に異議のあるものがいくつかあるのは事実。そんな意見を出せるような平易な本であることが、それはそれで良いのかも。2010/09/16
カンジ
3
自分にはまだちょっと早かったかな?魅力があまりわからなかった。勝つ喜びには負ける可能性が必要って、大人が子供と勝負する時に手を抜く感情に似ていると思っていたけど、真剣勝負だったらたしかにそうかもしれないと思った。2015/11/09
たかむら
2
軽~く読める。少々自虐的すぎる感じもするが、まぁこういう逆の視点から兵法を読むという発想が面白い。孫子そのものに対する入門書として読むのにはちょうど良い。2014/04/15
Stake Baba
0
★★☆☆☆2016/02/24
あとむ
0
軽く読むにはちょうどいい一冊。孫子を知りたいなって人にはちょうどいい入門書である。2013/12/21