内容説明
古代ローマから20世紀アメリカまで、猟奇殺人鬼、大量殺人鬼、人肉供食鬼、毒殺鬼や女独裁者など、権力のほしいままに、あるいは自らの衝動のおもむくままに残忍な殺戮をくりひろげた殺人者たち。本書は、歴史の裏面を鋭く描くことで定評のある桐生操氏が、夜な夜な繰り広げられる血の饗宴に魅せられた殺人者たちの肖像を綴った、めくるめく戦慄の殺人百科である。
目次
第1章 残忍&非道の権力者たち(皇帝ネロ―古代ローマに君臨した暴君;チェーザレ・ボルジア―権謀術数の限りを尽くして権力獲得をめざした男 ほか)
第2章 冷酷な素顔を露にした女たち(ラ・ヴォワザン―悪魔礼拝に暗躍したフランスの女妖術師;マイラ・ヒンドレー―少年少女をいたぶり殺害したイギリスの鬼女 ほか)
第3章 残虐きわまりない連続殺人の恐怖(切り裂きジャック―ロンドンの霧に消えた極悪の殺人鬼;ヘンリー・リー・ルーカス―米国の犯罪史上で最凶、三百六十人を殺した男 ほか)
第4章 おぞましい倒錯殺人の事件簿(ジョン・ヘイ―血への渇望で狂奔した現代イギリスの吸血鬼;エドワード・ゲイン―人間の皮膚で「女装」を試みた米国の性格異常者 ほか)
第5章 人間、この残酷なるもの(カリギュラ―恐怖政治を展開した古代ローマの残虐皇帝;バイエルンのマクシミリアン一世―魔女狩りの狂気に取りつかれた王 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みじんこ
4
古代ローマ皇帝から現代のシリアルキラーまで、世界の殺人者18人を取り上げる。事前に名前だけは知っている人が何人かいた。皇帝ネロについて、なぜ彼が暴君と呼ばれるか、そのゆえんを知った。切り裂きジャックの項、昨年DNA鑑定が行われ、本書でも当時容疑者として名が挙げられていたコズミンスキーと断定したが実はミスがあった、という記事をみて、今でもニュース価値のある事件なのだと思った。幼少期に親から受けた仕打ちにより異常性が芽生えていったであろう殺人鬼もおり、凶行に及んだのは彼自身だが少し哀れみを感じるものもあった。2015/06/17
かみや
2
世界史・・・なのだろうか。古代ローマはいいとして、比例としては現代ばかりのような気がしました。しかしどれにしても、グロい、です。2010/01/03
ゆかるりら
1
古代ローマから現代までの殺人鬼がいっぱい。古代の事は知らない人ばかりだったが、現代だと知ってるシリアルキラーばかりでワクワク(←えw)2017/03/30
またたび
0
年末年始に読む本じゃなかったな…もーメチャクチャ過ぎで苦笑…被害者になりたくないな…この手の犯罪の…2015/01/05
Sugu
0
気持ち悪かった。しかし気持ち悪くなるために読んだようなものである。2021/03/21