角川文庫<br> そして私は一人になった

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角川文庫
そして私は一人になった

  • 著者名:山本文緒
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2013/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041970140

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内容説明

「六月七日、一人で暮らすようになってからは、私は私の食べたいものしか作らなくなった。」夫と別れ、はじめて一人暮らしをはじめた著者が味わう解放感と不安。心の揺れをありのままに綴った日記文学。

目次

魚久の粕漬と労働意欲 一月<br/>冬の起床時間と細かい仕事 二月<br/>春のインドア生活、読書編 三月<br/>テレフォン・ア・ゴーゴー 四月<br/>痩せようとすると何故太るのか 五月<br/>物も恋も捨ててしまう 六月<br/>夏のインドア生活、TV編 七月<br/>ダメ人間コンビニにゆく 八月<br/>そば屋通いと発作的引っ越し 九月<br/>フリーであるということ 十月〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(*'ω' *)@k_s

63
Kindle Unlimited~著者が30代の時に書き連ねた日記をまとめた一冊。著者の職業遍歴や、作家になったきっかけ、作品へのこだわり、旅への思い入れ、とても興味深く読ませてもらいました。人との繋がりを短くても濃く、その瞬間を大切にする生き方は見習いたい。離婚されて一人暮らしをされていた時期の日記。もう一冊、著者がうつ病を患った時期の日記をまとめたものもあるみたいなので読んでみたい。2021/04/23

kei302

62
千秋楽を前に、曙が若乃花にかわず掛けで負けてしまいむっとする、平成8年33歳の文緒さま。 凪良ゆうさんの山本文緒さんを悼む(朝日夕刊)の一文、「山本さんはエッセイでも高い評価を得た作家だ」に深く深く頷きました。 さすが凪良さん、そのとおりです。文章のリズムがいい、どうしようもない状態なのに暗さを感じさせない、社会全体へのまなざしが鋭い。 インド旅行記が面白すぎて、泣いたり笑ったり寂しくなったり。2021/11/01

おいしゃん

36
ゲラをファックスで送ったり、パソコンにおっかなびっくり触れてみたりと、時代を感じさせるエッセイ。 むなしさを感じていた著者が、作家業をこれこそ自分の生きる道と見いだすさまはドラマティックでありつつ、その後原稿に追われうつ気味になっていく姿が切ない。2022/03/24

ちーちゃん

29
うんうんと勝手に山本文緒さんを友達みたいに感じ偲んでジーン🥹小説家としてではなく1人の女性として人として不完全でめんどくーさい(笑)文緒さんが好きだなと改めて思った☆1997年刊行、2008年文庫化。バツイチになってようやく1人暮らしの夢?を叶えた著者の日記形式エッセイ。等身大の何気ない日常とボヤキ…素直な言葉にふふふだった(子どもの頃から口に出して言えないことを文字にすることで自分を慰め気持ちのバランスをとってきた…)(🪴水をやり過ぎて枯らしてしまった…どうも私の愛情はいろんな意味で重いらしい…)♡2022/05/28

mazda

26
山本さんのエッセイです。ものを書くというのは、こうも精神を追い詰めるものだろうか、ということを感じました。いい作品を排出する代償としての暴飲暴食による手術、うつ病…。そこまで「誰のために」働くのか、自分に置き換えて考えてみても、そんなことを誰も期待してないんじゃないかと思いました。いつもフルアクセルを踏むことなく、気持ちを楽に巡航運転することが大切なのかな、と思いました。2017/05/12

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