角川ソフィア文庫<br> 山岡鉄舟の武士道

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角川ソフィア文庫
山岡鉄舟の武士道

  • 著者名:勝部真長
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043485017

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内容説明

禅によって剣の道を極め、剣によって禅を深める――。鉄舟が求めた剣禅一致の境地とは何か。彼が晩年述べた独特の武士道論に、盟友勝海舟が軽妙洒脱な評論を加えた、日本人の生き方の原点を示す歴史的名著。

目次

山岡鉄舟の生涯
鉄舟先生に「武士道」談を聞く
武士道の要素―四恩
現代社会の混迷と武士道
武士道の起りとその発達
明治の御代の武士道
武士道の精華―無我の実現
武士道を広義に解す
おんな武士道
文武両道の思想

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

9
山岡鉄舟晩年の口述を筆記した「山岡先生武士道講和記録」を基に勝海舟の評論を加え、序文、題字を付け明治35年1月に『武士道』として発行された。昭和15年に山岡未亡人の序文をつけ新版が出される。鉄舟の講和はもとより、海舟の5回の評論がとても人間味があって味わい深い。鉄舟の死に際を海舟が訪ね、息子の直紀に「おやじはどうか」と聞くと「いま死ぬというております」と答えたので、中に入り鉄舟禅座しているところ「先生、ご臨終ですか」と問うと「さてさて、先生よくお出くださった。ただいま涅槃の境に進むところである」と答えた。2016/02/21

kazy0021

2
幕末三舟の一人である山岡鉄舟師が晩年に門人たちに説いた武士道講和の口述筆記。歴史を振り返りつつ説かれた武士道とは無我の境地に在って自らの役割を果たすという天孫降臨以来の日本人の不変の精神であるとの説には深くうなずかされる。また、かつての日本人が行ったように外国から入ってきた文物を喰らって消化し自らのものとせよ、との説は「グローバル化」の名の下に形だけの英会話能力にこだわる現在への警鐘ともなり得る。明治維新から150年を迎え、平成という一つの時代に区切りをつけつつある今の時代にこそ読まれるべき文である。2017/12/17

立花 智晴

2
そこまで理解できなかったもっと勉強しなきゃと思わされた笑しかし、幕末、明治を生きた人の言葉には重みがありますね2015/05/10

shinoper

2
巻末に載せてあるお茶の水女子大学名誉教授であった勝部真長氏の「文武両道の思想」という文章。伊藤博文は、「大和民族の将来」という談話記の中で、「大和民族なるものは、人類盛衰の原則以外にたっている一種特別の人種のごとく心得、他国の正当なる権利と利益とを無視して傍若無人の行為に出るならば、国を誤るは火を見るよりも明らかである。」と言っている。第2次世界大戦の悲劇は、我々の内面に潜んでいたのかもしれない事を気づかせてくれる。2008/12/20

Kunio Hanaoka

1
初段の人が、彼我の距離感が分からなくて、七段と五段の区別がつかないように、鐵舟の凄さは実感できない。しかし、海舟の言葉が併載されているので、その一端は想像がつく。人間の重さについて知りたい人は、読むべし。2015/05/01

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