角川文庫<br> 花惑い

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角川文庫
花惑い

  • 著者名:阿刀田高
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • KADOKAWA(2014/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041576090

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内容説明

“――恋はいつから始まるのか――僕はいつもそのことを考えてしまう。”南十字星の下、出逢った一人の未亡人(おんな)。六本木のディスコで知り合った自由奔放なもう一人のおんな。光と影、陽と陰――対照的なおんなたちの間で揺れ動くおとこ。花火のように終っていく夏。その中で、静かに密やかに燃えていくおとことおんな。切ない心の機微を描いた、おとなの恋の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

46
 「恋の想い出」は男と女では違うらしい。男は楽しかったことを憶えている。女は彼氏との嫌だったことをいつまでも忘れない・・・、と何かで読んだことを読後に思い出した。男と女の機微を軽妙な筆で描き上げた11の短編集。女がいう[お友達」には上り坂と下り坂があるそうだ。”あの人とお友達になりたいわ””ずっとお友達でいたいの”この二つの違いを男は、早く察知しなければならない。日本女性は、キツネ顔とタヌキ顔に分けられる話。話し手と聞き役の役割と疲労度の話・・等々。面白い話満載です。時々読みたくなる阿刀田高の短編小説。2015/05/25

いつでも母さん

39
読友さんのナイスなレビューに誘われての1冊。短編集。男という生き物を知るにはなかなか勉強になった(若いころ読んでいたら良かったなぁ)私は実らぬ恋をいつまでも覚えている『たぬき顔の女』です(笑)2015/07/07

Rin

29
★★★ 切ない機敏を描いた、おとなの恋の物語。 ゆるくて まったりスラスラ読めた。おしゃれな短編集。2015/06/01

Hong Kong

10
20代は、最初の作品から順に揃えて持っており、これもその一つ。そろそろ阿刀田氏の作品にも飽きていた頃によんだ気がする。しかし、一度しかよんでいないし、50代になった今ではきっとまた違う感想を持つであろう。再読すべし。2002/07/01

KAZOO

10
当時阿刀田さんが得意としていた男と女の関係者なのですが、あまりべたべたしない感じで書かれていたもので私は比較的好みの作品集でした。当時としては結構ありそうな話があって、男女間の機微をよく描いていると思います。2014/05/22

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