角川文庫<br> となりの宇宙人

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角川文庫
となりの宇宙人

  • 著者名:半村良
  • 価格 ¥396(本体¥360)
  • KADOKAWA(2014/07発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041375105

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内容説明

真夜中、安アパートの裏庭に異常な衝撃を起こし、UFOが不時着した! 中からはい出てきたのは迷子の宇宙人宙(チュー)さん。彼をマスコミ攻勢から守り、一緒に遭難した宇宙人仲間の救出に一致団結して協力する人々との、心暖まる宇宙的交流を描く表題作。“地球最後の日がきても、お前だけは助けてやろう”という悪魔の囁きにすがったために、とてつもなく高い代償を払わなければならなかった人類の悲劇「悪魔の救済」ほか8編を収録した傑作SF短編集。

カバーイラスト/杉本一文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

32
★★★★☆ これもまたブックオフの108円コーナーより調達してきた一品。荒唐無稽なユーモア溢れるもの、リアリティの感じられるもの、温かみある話等々、様々なテイストのSFを楽しめる短編集。「ボール」「ビー」などはまさにアイデア・設定勝ちだなあ……と思える作品。結末にもうひとひねりあってもいいものの、その発想の面白さだけでグイグイ読める。「となりの宇宙人」は円盤が不時着した宇宙人とアパートの住人との交流を描く話。宇宙人の存在という緊張感を微塵も感じさせない人情溢れるストーリー展開が魅力の逸品であった。2015/10/19

山田太郎

32
さっと読めてなかなか面白かった。そんなに古くなってる気もしない。これで105円だったので、たいへんうれしい。最後の人情噺がかなりよかった。2013/05/20

KANEO

5
ユーモアSF短編集。荒唐無稽なアイディアの数々を社会的に、政治的にリアルに考案して作品に仕立てあげています。社会や世論を風刺した作品が多いのですが、それでもユーモアさを失っていないのがさすが。 作中で危惧していることに近い状況に現実がなってしまっているような気がしてなりません。 そのような社会風刺的SF作品『ボール』、『ビー』の2作と、長屋人情物の現代SF版とでもいうべき表題作『となりの宇宙人』が特に面白かったです。2013/04/10

kenpapa

2
再読。表題作の「となりの宇宙人」が良き昭和の人情味溢れる話で面白かった。他の作品は発想は面白いけど落ちはいまいちしっくりしないなぁ。2020/08/21

瑠璃唐草

2
『ビー』を笑えないなぁ…と思いながら、読みました。社会風刺、ブラックジョーク、伝奇、ユーモア、様々なジャンルのSF短編集ですが、今読んでも十分面白いと思います。最後に表題作を最後に配したのが、憎らしいですね。宇宙人と下町人情なんて、ほのぼのするに決まってますもの。2015/10/22

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